冷凍弁当を小ロットで始める方法|OEM製造だけではない「売れ筋を見てから増やす」仕入れ方
冷凍弁当の販売を始めたいと考えたとき、最初に思い浮かぶのが「オリジナルの冷凍弁当をOEMで作る」という方法ではないでしょうか。
もちろん、オリジナル商品を作ることには大きなメリットがあります。自社ブランドに合わせたメニューを作ることができ、価格や内容量、栄養価、パッケージなども自由に設計できます。
しかし、冷凍弁当を初めて販売する場合、必ずしも最初からオリジナル商品を大量に製造することが最適とは限りません。
特に問題になりやすいのが、「少量だと製造単価が高くなる」、そして「単価を下げるために大量に作ると在庫が増える」という点です。
そこで今回は、冷凍弁当をできるだけリスクを抑えて販売する方法をご紹介します。
冷凍弁当OEMは、数量によって価格が変わりやすい
冷凍弁当をオリジナルで製造する場合、一般的には製造数量が多いほど1食あたりの価格を下げやすくなります。
なぜなら、冷凍弁当を製造するためには、原材料の準備、調理、盛り付け、急速冷凍、包装、ラベル貼付、検品、清掃・洗浄などの工程が必要だからです。
100食を製造する場合でも、1,000食を製造する場合でも、製造前後には一定の準備作業が発生します。そのため、製造数量が少ないほど、その費用が1食あたりに大きく影響します。
安く作ろうとして大量製造すると「在庫」が問題になる
逆に、1食あたりの価格を下げるために大量製造すると、今度は在庫リスクが出てきます。
例えば、10種類の冷凍弁当をそれぞれ1,000食作れば、合計1万食です。販売実績がまだない段階では、どのメニューが売れるのか、何食くらい売れるのか、リピートされる商品はどれなのかが分かりません。
冷凍食品は比較的長期保存できますが、在庫を保管する冷凍庫も必要です。売れない商品を大量に抱えてしまえば、商品代だけでなく保管コストも発生します。
最初から全部オリジナルで作らない方法もある
そこで、冷凍弁当を新しく販売するときに検討してほしいのが、「製造工場が持っている販売可能な在庫を仕入れられないか確認する」という方法です。
冷凍食品工場によっては、自社商品や共通規格の商品、販売可能な冷凍弁当・惣菜などを保有している場合があります。こうした商品を少量ずつ仕入れることができれば、最初からすべての商品をOEMで製造する必要はありません。
例えば、A工場からハンバーグ弁当を少量、B工場から魚料理の弁当を少量、C工場から鶏料理の弁当を少量というように、複数の製造工場の商品を組み合わせてラインナップを作るという考え方もできます。
実際に販売可能かどうか、最低発注数、表示・販売条件などは各製造会社への確認が必要です。
少量を集めて、まず「何が売れるか」を見る
この方法の大きなメリットは、最初から売れ筋を予測しすぎなくていいことです。例えば10種類の冷凍弁当を少量ずつ販売してみます。
その結果、ハンバーグがよく売れる、魚料理は一定数リピーターがいる、唐揚げは初回購入が多い、煮物系はあまり動かない、といった販売データが見えてきます。
すると次にやることは非常にシンプルです。売れた商品を追加で仕入れます。
最初から大量に在庫を抱えるのではなく、売れたものを増やしていく。冷凍弁当販売を始める場合、この方法は在庫リスクを抑えるうえで非常に有効です。
売れ筋が分かってからオリジナルOEMを作る
販売を続けていくと、どんな冷凍弁当が自社のお客様に好まれるのかが分かってきます。
例えば、ハンバーグ系が圧倒的に売れる、500〜600kcalの商品が人気、魚より肉料理の購入率が高い、価格は600円台までが売れやすい、といった傾向です。
ここまで分かってから、オリジナル商品のOEM製造を検討する方法もあります。
①既存商品を少量仕入れる → ②販売して売れ筋を調べる → ③売れた商品を追加仕入れする → ④販売データがたまったらオリジナル商品を開発する、という流れです。
最初から大量のオリジナル冷凍弁当を作るより、販売リスクを抑えながら商品構成を作ることができます。
「仕入れ」と「OEM」を使い分ける
冷凍弁当ビジネスでは、既製品を仕入れるか、OEMで作るか、どちらか一方に決める必要はありません。
例えば、最初は既存商品を中心に20種類を揃え、その中で特によく売れる5種類については自社オリジナル商品を開発し、残りの商品は引き続き仕入れ商品を利用する方法もあります。
これなら、商品数を増やしやすい、在庫を抑えやすい、売れ筋だけOEM化できる、オリジナル商品の比率を徐々に増やせるというメリットがあります。
複数の製造工場から仕入れるときの注意点
複数の工場から冷凍弁当を仕入れる場合には、最低発注数量、賞味期限、ケース入数、送料、保管温度、食品表示、アレルゲン、1食あたりのサイズ、電子レンジでの加熱方法などを事前に確認しておく必要があります。
商品ごとに容器サイズや加熱時間が大きく異なると、お客様にとって使いづらくなる場合もあります。単純に価格だけで選ぶのではなく、販売しやすさも含めて商品を選ぶことが重要です。
冷凍弁当は「小さく始めて、売れたものを増やす」
冷凍弁当を販売するとき、最初から完璧な商品構成を作る必要はありません。むしろ販売実績がない段階では、大量に作るより、少量の商品をいくつか販売して反応を見るという方法も有効です。
そして、よく売れた商品をさらに仕入れる。販売量が増えてきたら、そのデータをもとにオリジナル商品を作る。この順番にすることで、在庫リスクを抑えながら冷凍弁当事業を育てることができます。
キュリアスセントラルキッチンでは、冷凍弁当をはじめ、冷凍惣菜や各種冷凍食品の製造についてご相談を受けています。
「最初からOEMで作った方がいいのか」「既存商品を仕入れて始めた方がいいのか」「どのくらいの数量になったらOEMに切り替えるべきか」といった段階からでも、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q.冷凍弁当は小ロットでOEM製造できますか?
可能な工場もあります。ただし小ロットでは1食あたりの製造単価が高くなりやすいため、販売数量がまだ分からない場合は、既存商品の仕入れと比較して検討する方法もあります。
Q.冷凍弁当を少量だけ仕入れることはできますか?
製造工場によって異なります。自社商品や共通規格の商品など、販売可能な在庫を保有している場合もあるため、最低発注数量とあわせて確認するとよいでしょう。
Q.冷凍弁当を販売するとき、最初からOEMにした方がいいですか?
必ずしもそうではありません。最初は複数の商品を少量ずつ販売し、売れ筋が分かってからオリジナル商品をOEM製造する方法もあります。
Q.冷凍弁当の在庫リスクを減らすには?
最初の仕入数量を抑え、複数の商品を少量ずつテスト販売し、販売実績の良い商品だけ追加発注する方法が有効です。
.png)



コメント